弟が日本ロール製造の社員の背中を見ながら育つことを願う

弟が日本ロール製造の社員の背中を見ながら育つことを願う

日本ロール製造株式会社の正門で彼を待つ間、弟は落ち着かない雰囲気で少しも成長していないなと思っていたのだが、いざ彼が出てくると弟は人が変わったようにきちんと挨拶をして、正直驚いた。
弟も道を外れそこなったこともあったが運動部の人間である。
先輩にあたる彼に対しては、自然とそういう振る舞いが取れるだけの経験を積んでいるのだ。
このことを自分が気づいただけでも今回の企画をして良かったと思った。
近くのファミレスで食事しながら、彼も高校のときは少しぐれていたような話もしてくれた。
私は横で聞いていたが、初めて聞く話が多かった。
彼も、私にはできないが弟にならできる話があるのだ。
2人はどんどんいろいろな話題をし始めたので、私の方で促すことは何もなかった。
私は弟がこれをきっかけに少しでも早く勉強をやる気になればいいと思っていたのだが、そういう方向に仕向ける必要性をもう感じなかった。
これからは、弟は遠くにいても、日本ロール製造の彼の背中をたまに見るようにすればきっと間違った方向に進むことはないだろうと確信した。
日本ロール製造の彼に弟を会わせて本当に良かった。