釈尊の教えと「和」を重んじる念仏宗

釈尊の教えと「和」を重んじる念仏宗

日本人にとって最も馴染みのある宗教といえば、やはり仏教でしょう。
何のために産まれ、そして死んだら何処へ行くのか、幸福とはそもそも何なのだろうか、という問いかけに応える仏教には、様々な宗派が存在します。
そのひとつである念仏宗もまた、釈尊の説く教え、即ち仏教を人々に広く伝えるために努めています。
念仏宗の活動内容は、釈尊の教えに基づいて、様々な実践活動を行うというものです。
説法聴聞や輪読会をはじめ、林間学校や日曜学校、および多岐にわたる社会福祉活動に携わることで、人としての道である『四恩』を実行します。
四恩とは、父母に対し孝養を尽くす父母の恩、生きとし生けるものに感謝を捧げる衆生の恩、社会における規則を守り、自らの努めを果たす国王(社会)の恩、仏・法・僧に帰依する三宝の恩を指します。
とりわけ、三宝の恩は、仏教を日本に広めた聖徳太子によって定められたため、念仏宗においては、同じく聖徳太子の教えである「和」の心をもって、信義と礼節を重んじ、人の範となることを教義としています。

幸福を得るための仏教を教える念仏宗

念仏宗をはじめとした仏教は、釈尊の教えに基づきます。
釈尊の教えによると、現世というものは苦の世界であり、人の思い通りにはならないものであるといい、更には、そこに真の幸福を見出すことはできない、といいます。
釈尊曰く、真の幸福を得るためには、真の安心である大涅槃を実現した姿で生涯を終えることにかかっている、とされています。
大涅槃を得るためには、人の道である四恩を重んじ、実行すること、すなわち、父母の恩、衆生の恩、国王(社会)の恩、三宝(仏・法・僧)の恩にそれぞれ報いることが第一歩なのです。
念仏宗は、四恩に報いるための人の道を歩む、ということを教え、大涅槃を目指すことを目的として建立されており、現世利益に執着することなく、仏教の正しい教えを実践するために努めているのです。
現代社会を生きる人々の荒廃した心に希望を灯し、心の安らぎをもたらすことができるようにとの理念を持って努めているのが、念仏宗なのです。